日系4世の在留資格が2017年11月に省令改正で実現か サンパウロでの講演会で

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最近、動きの激しい【日系4世】の在留資格問題ですが、いまでも決着はついていません。

多くの方が世界中から、日本政府や法務省入国管理局の動向を見守っています。

当ブログ「日系4世の在留資格問題解決への期待とその方法とは」でも取り上げた日系4世のビザが安定してもらえるのかなどの問題。

現在、外国にいる日系4世には、日系2-3世のように「定住者」ビザが許可されることはありません。

下地幹郎衆議院議員(日本維新の会所属)

現状は「定住者として日本に在留する日系3世の扶養を受ける未成年で未婚の実子に限り、『定住者』の在留資格での入国・在留を認めている」というものです。

わかりやすい例で言うと、在日定住者3世の生まれた子供は、出生と同時に在留資格取得許可申請を行い「定住者」ビザがもらえます。

一方、日本の労働者人口問題で言うと、年間の出生児数が100万人を下回っています。

近い将来の働き手として、ブラジルやペルー、フィリピンなどの日系4世を当てにしているということが背景にあります。

ブラジル サンパウロで講演会を行った日本維新の会の下地幹郎衆議院議員の発言内容から、2017年11月に実現に向かって動き出している「日系4世向けワーキングホリデー」や「その終了する3年後にどのような扱いになるのか」を考えてみましょう。

1. 日系4世向けワーキングホリデー

対象者は、世界中の日系4世のみに与えられる制度になる見込みです。

最初の3年間のワーキングホリデーは、日本語や日本文化習得のために、労働と学習を義務付けます。

彼らを受け入れる日本企業にも日本語研修プログラムの作成と実施が求められます。

更には、技能実習制度での反省からか、企業の実施状況をチェックする仕組みも入れるようです。

ちなみに現行のワーキングホリデー制度では滞在期間が1年なので、初めて3年間の滞在が許されるワーキングホリデー制度になるということです。

2. ワーキングホリデー3年間を終えた後は

3年間のワーキングホリデーを終えた後には、2つのどちらかを検討中のようです。

  • 3年間を終えた4世全員に、3世までと同じような定住権を与えるもの(在留資格「定住者)。
  • 3年間しっかりと働いて勉強し、法律を犯さなかった人のみに定住権を与えるというもの。

3. ワーキングホリデー3年後には他の選択肢もある

3年間のワーキングホリデー期間後には、上記の選択肢の他に、ブラジルなどの母国に帰国して日本の技術を伝えてもらうことも可能とするそうです。

4. さらなる制度も

この他にも、

  • 3年間のワーキングホリデー期間に4世たちが自由に就労する企業を選択できること。
  • 4世の配偶者や子どもの同伴訪日も可能。

ということも検討中とのことです。

5. 施行までのスケジュール

今回、下地議員をはじめ、ほかに2名の衆議院議員らがブラジルでの派遣会社や関係機関の代表者らと懇談しました。

そこでの意見などを持ち帰り、

  • 8月いっぱいで制度設計を詰める、
  • 9月にはサイトで公開し、パブリックコメントを集めて、
  • 10月にそれを省令に反映させて
  • 11月には確定し、施行する

というスケジュールになる見込みであるとしています。

6. 日系4世の在留資格問題についての最新情報は下記の記事です。

7.まとめ

  • 日系4世のための在留資格取得の方法としてワーキングホリデー制度が検討されており、2017年11月には省令改正が施行される見通しです。
  • 3年のワーキングホリデー期間では、就労しながら日本語や日本文化について学ぶことを行う。
  • その後は、定住権を与えられたり、母国に帰国して日本で習得した技術を伝えるなど活躍の場に。
  • スケジュールとして、8月にも制度設計を開始し、11月には確定、法務省令の改正として施行する予定です。