高度人材ポイント制はいつの状態をポイントとするのか

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このブログが公開される2017年5月9日は、長かったゴールデン・ウィークが終わり、どっと疲れが出ている頃ではないでしょうか。

実は、アスコット行政書士事務所もブログはほとんど更新しませんでしたが、お仕事自体(申請書作成)やお問合わせの電話やメールは毎日のようにありました。

ほとんど休めませんでした。(ありがたいことです!)

その間、いろいろな質問を受けましたが、その殆どが最近省令が改正された「高度専門職」やそれに絡む「永住許可申請」の件でした。

今日から数日は、ゴールデン・ウィークによせられた質問に対する回答がブログの内容になります。

最初の質問は「高度人材ポイント制はいつの状態をポイントとするのか?」です。

1. 高度人材ポイント制はいつの状態をポイントとするのか?

それは、上陸するときや在留資格変更許可などが下ったときです。

しかし、実務上は申請書類作成時や審査時となります。

2. 質問の意図

この質問の意図を解説すると、ポイント制の各問には年月が経っても点数が変わらないものと、ちょっと日が経過すると、点数が変わるものがあります。

前者(変わらないもの)の例としては、「日本の大学を卒業または大学院の過程を修了」「学術論文が3件以上」などです。

一旦、日本の大学を卒業すると、回答が「はい」になり、「No」に変わることはありません。

論文数も3件以上あれば、減ることは余程のことがない限り変わりません。

それに対して、「年齢」要件などは、29歳か30歳かで、5点も違ってきます。

昨日で30歳になった人と、来週30歳になる人では、他が同じ内容であれば、5点も違うということです。

ご質問の意図は、いつの時点での年齢をポイント制の採点時期とするかという質問です。

3. ポイント制の採点時期

3-1. 省令上は上陸するときや在留資格変更許可などが下ったとき

改正された法務省令に書いてありました。

正解は「上陸許可の証印若しくは許可を受けるとき」や「許可を受けるとき」です。

つまり、上陸するとき在留資格変更許可などが下ったときです。

3-2. 実務上は申請書類作成時や審査時

でも、実際の申請書類はもっと前に作成され、その時に自己採点した表を添付して、その後審査されます。

いつ許可が下りるかわからないので、実務上は申請書類作成時や審査時になってしまうのではないでしょうか。

仕方がないことですが、法律にはこのように微妙な日付の決まりが多く存在し、実務上と法律では違っているものがありますでの、早め早めの申請をお願いします。

ところで、5年間の在留期間の間に年齢が上がったことにより、減点されされることになります。

4. 年齢が上がった時点で高度専門職を失うのか、否か?

これに対する回答としては、「高度専門職の資格は年齢が上がった時点では失いません」となります。

例えば、申請時には29歳で年齢要件が「15点」だったのですが、1年経つと30歳ですから「10点」になります。

他の要件が変わらないものとして、当初から全体の点数が70点だった場合、1年後には65点になり、高度専門職の要件を満たせなくなります。

ただし、次回の在留資格期間更新時に70点以下であれば、高度専門職の資格を失ってしまうとのことです。

更新時期が近づいたら、点数を意識して下さい。

他の項目で点数を稼ぐ等の対応が必要かもしれません。

5. まとめ

高度人材ポイント制はいつの状態をポイントとするのか。

  • 実務上は申請書類作成時や審査時となります。

年齢が上がった時点で高度専門職を失うのか、否か?

  • 高度専門職の資格は年齢が上がった時点では失いません。
  • 次回の在留資格期間更新時に70点以下であれば、高度専門職の資格を失ってしまいます。