介護の世界の日本語「滋賀モデル」を知っていますか

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今日は、2017年3月22日付け毎日新聞Web版記事「介護担う外国人育成 まず日本語「滋賀モデル」 受け入れ拡大の壁」からです。

1. 介護人材受け入れのポイントはコミュニケーション

当ブログでも、何回か取り上げていますが、これから介護人材を海外から受け入れる上でのポイントは、「日本語」によるコミュニケーションがどれだけできるかにあります。

外国人の介護士とは、うまくいっていないという施設の話を聞くと、一方的に「教えたとおりに動いてくれない」、「教えたのに、覚えていない」などのコミュニケーション不足ととらえられるような理由ばかりです。

私も社会人の時に、中国にある工場に行って技術指導などを行ったのですが、文句を言う日本人、中国人ともに、コミュニケーション能力が疑われるような人でした。

たいがい1人でぶつくさと文句を言っています。

2. 優秀な人は、伝える能力も高いのです

そもそも、日本人には昔から「技術は見て盗め」という格言のような言い伝えがはびこっています。

しかし、これは下の者に伝える能力が不足している人がいいわけにしているとしか、思えません。

本当に優秀な人は、伝える能力も高いのです。

3. 介護の世界に「滋賀モデル」

話を戻して、介護の世界に「滋賀モデル」という言葉があります。

あらゆる職業に就ける日系人らを対象として、介護の研修の前に日本語をみっちり学ぶ独自の制度を一足早く実施することを「滋賀モデル」と呼ぶそうです。

介護のような人を相手にするような仕事では、「日本語が話せないと…。」と言われているのですから、当然そこに一番先に対策を打つ必要があり、それを実践したのが「滋賀モデル」というものです。

4. デイサービスセンター加楽(からく)日本語研修が80時間

滋賀県東近江市の「デイサービスセンター加楽(からく)」では、日本語研修が80時間あります。

訪問介護に必要な介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)が、その後に130時間。

この記事にでてくる日系ペルー人2世の児玉サビナさん(46)は工場勤務の傍ら、夜遅くまでの受講が続いた。
「何度もやめようと思ったが、研修担当者から手を握って励まされた」といっています。

約5カ月後、漢字にルビ付きの問題で筆記試験を受け、合格したとのこと。
このように日本語を最初に重点的に学んでもらえば、介護施設での問題は解消されていくのです。

5. 簡易な日常使う言葉に置き換えていく必要

さらにこの記事を読んでいて思ったことがもう一つあります。

各利用者への対応で注意すべきことを記した書類に出てくる褥瘡(じょくそう)(床ずれ)などの介護用語にもルビを振るようにした。との記事ですが、介護施設で使用する書類に「褥瘡(じょくそう)」という言葉が書かれていて、そこにルビを振るようにしたという一文です。

介護の試験にでも出てくるのでしょうか。

床ずれのことを「褥瘡」というのですね。

日本人の私でも読めませんし、意味もわかりません。

このような言葉は、全て今後、簡易な日常使う言葉に置き換えていく必要があるのではないでしょうか。

2025年には全国で約37万人が不足すると言われている介護人材ですが、今後外国人人材を取り入れて成り立たせていくためには、最初に日本語を習得させることにポイントがありそうですね。

6. まとめ

  • 介護人材受け入れのポイントはコミュニケーション。
  • 優秀な人は、伝える能力も高いのです。
  • 介護の世界に「滋賀モデル」あり。
  • デイサービスセンター加楽(からく)日本語研修が80時間。
  • 簡易な日常使う言葉に置き換えていく必要あり。