岡山県内で在留資格「介護」初の適応-ベトナム人の女性2人
2017年11月に成立した改正入管法。
その内容を覚えていますよね。
目玉は、在留資格「介護」の創設でした。
詳しくは、下記のブログで。
外国人が日本の介護福祉士養成校を卒業し、国家試験「介護福祉士」に合格すれば、在留資格「介護」が与えられて、介護職として在留可能になるのでした。
ニュースなどの報道では、外国人が在留資格「介護」を取得して活躍中という話はあまり聞いたことがありません。
多くの外国人が、2018年春から介護福祉士養成校に入学し、早くても2年後の卒業なので、実質上は2年後から多く聞かれるのかなあと思っていました。
今回、岡山県内の新聞紙「山陽新聞digital」で、「ベトナム女性2人が旭川荘に就職 県内「介護」在留資格初適用へ」と報じられていました。
早速、その様子をみてみましょう。
1. 岡山県にある旭川荘厚生専門学院に学ぶ
ベトナム人女性とは、グエン・ティゴック・ガンさん(27)、友人のグエン・キエウモン・トゥイさん(29)の2人。
2014年に日本語学校の留学生として来日し、アルバイトとして介護職に興味をもちました。
2016年には、岡山県内の2年制養成施設である旭川荘厚生専門学院の介護福祉学科に学び、日本語と共に介護の勉強に励んでいったとのことです。
2. トゥイさんは合格したが、ガンさんは…
そのような2人ですが、2017年1月に2人とも介護福祉士を受験し、3月の合格発表では、トゥイさんは合格しましたが、ガンさんは不合格でした。
3. 特例措置の適用
本ブログでも、紹介していますが、この介護には特例措置があるのです。
その特例措置により、5年間は、合格しなくても介護福祉士登録できるのでしたよね。
詳しくは、上記ブログで説明しています。(忘れてしまった人や詳細を知りたい人はアクセスしてみて下さい)
4. 今後2人は
トゥイさんは、今後、重症心身障害児施設・旭川児童院で働きながらも次のステップとして、社会福祉士の資格も狙っています。
一方、ガンさんは、来年度の資格取得に再挑戦する考えで「将来は母国で介護サービス業を起業するのが夢」ということです。
5. 外国人が介護福祉士になるためには
介護施設や介護学校の万全のサポート体制はかかせません。
生活面や経済面も当然、たいへんですが、やはり日本語ベースの介護福祉士の勉強が厳しいのです。
そのために、今回の場合、旭川荘厚生専門学院の先生方が補講をしてくれたりしたそうです。
このような学習面や生活面の細やかなサポートが、将来の日本の介護を支える外国人介護士が誕生するためには必要だと考えるのです。
6. まとめ
- 岡山県内で在留資格「介護」初の適応-ベトナム人の女性2人が誕生
- 2014年に日本語学校の留学生として来日し、アルバイトとして介護職に興味をもち、岡山県内の2年制養成施設である旭川荘厚生専門学院の介護福祉学科に学んだ。
- 二人の夢は大きくとも現実的である
- 外国人が介護福祉士になるためには、介護施設や介護学校の万全のサポートはかかせません。