留学や家族滞在の外国人が株やFXを行うと資格外活動違反になるのですか

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ミセス・ワタナベ」皆さんは、この名前ご存知でしょうか?

為替や株の世界では、最も有名な日本人ではないでしょうか。

なぜなら、世界の円-ドル外貨為替相場に多大な影響を与えているからです。

実は、この「ミセス・ワタナベ」、個人としては存在しません。

外国為替市場で主に使われる専門用語で、日本の主婦などの素人投資家のことの総称です。

2000年代半ば外国為替証拠金取引(FX)が、円安でブームだった頃に、その存在感がマーケットでも注目され、この総称が使われるようになりました。

「ミセス・ワタナベ」は、2005年から2007年夏頃までの円安局面において、FXでレバレッジをかけ、金利差を狙った外貨買い・円売りの取引(円キャリー取引)を行い、マーケットに大きな影響力を及ぼしたことから世界的に知られるようになりました。

素人ですが、為替(特にドル円相場)に対して、機関投資家も驚くほどの影響を及ぼしているのです。

素人なので、投資の世界の常識が通用しないような感性で行う投資なのです。

ところで、この株やFXなどの投資ですが、日本人の間でも、行っている人は、かなり多いのではないでしょうか。

最近では、NISAや株主優待などで、少しずつ広がりを見せている投資の世界ですが、日本に在留している外国人は、証券会社に口座を設けたり株式投資やFX取引をしたりすることできるのでしょうか。

答えは、できるんです。

そこで、もうちょっと突っ込んで、在留資格「留学」や「家族滞在」で来日している外国人は、株やFX取引ができるのか

できるとしたら、資格外活動の制限である週28時間以内はどのように証明するのか投資家としての収入は認められるのかを考えてみます。

1. 入管法上、留学や家族滞在の外国人が行なってはいけないこととは

入管法19条1項の2では、在留資格により行ってはならない活動を明確にしています。

二 別表第一の三の表及び四の表の上欄の在留資格をもつて在留する者 収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動

とあります。

「別表第一の三の表及び四の表の上欄の在留資格をもつて在留する者」のうち、「別表第一の四の表の上欄の在留資格をもって在留する者」とは、「留学」や「家族滞在」を意味しています。

つまり、「留学」や「家族滞在」をもつ外国人は、収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動を行ってはいけません。

この「収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動」に、株投資やFX取引が含まれているかどうかが、重要なのです。

2. 株式投資やFX取引は入管法19条で禁止されている活動ではない

入管職員に聞いてみると「株式投資やFX取引は、収入を伴う事業を運営する活動又は報酬を受ける活動ではない」と言われます。

入局管理局では、それらの投資は、資産の運用は収入を伴うが、事業を行うと判断していないために、資格外活動許可は不要であると考えているようです。

ただし、今の段階では、ということです。

入管の判断は時代背景や経過によって変化してくるために、今後、多くの外国人がそれらの投資活動を派手に行うと、判断を変えてくることがあります。

3. 確定申告は必要

当然、中長期の在留資格を持つ外国人は、マイナンバーを所持しているので、証券会社に証券口座を作ることができます

しかし、マイナンバー登録することも要求されます。

さらに、証券口座によっては確定申告も必要です。

確定申告ではマイナンバーが必須です。

税金は正しくちゃんと収めましょう。

この記事は、皆さんに、FXや株投資などをすすめるものではありません自己責任でお願いします。

4. まとめ

  • 中長期の在留資格をもつ外国人も、株式投資やFX取引を日本国内で行うことはできる。
  • 「留学」や「家族滞在」の人も「資格外活動許可」なしで可能です。
  • 入管の判断が変わることもあるので、注意が必要です。
  • 証券口座によっては、確定申告が必要です。
  • この記事は、皆さんに、FXや株投資などをすすめるものではありません。自己責任でお願いします。