もし親から縁を切られて娘でなくなったとき永住権はどうなるのでしょうか

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皆さん、親子の縁ってどんなものか、知っていますか?

何か赤い糸のようなものが、親と子の間にあるのでしょうか?

親子の縁を切るとは、その赤い糸を、はさみのようなもので、切ることなのでしょうか。

といっても、現実問題として、そのような赤い糸はありません。

この「親子の縁を切る」に関して、先日こんな質問がありました。

「日本の永住権を持っている海外国籍の23歳女子です。もし親から縁を切られて娘でなくなったとき、日本の永住権はどうなるのでしょうか?」

このような質問に、頭の中が「何???」と思うような事がありました。

皆様に報告するとともに、「親子の縁を切る」と永住権の関係について、みていきましょう。

1. そもそも親子の縁は切ることができない

問題になっている「親子の縁」ですが、これって何なのでしょうか?

戸籍(こせき)のことでしょうか。

確かに、戸籍には「親子関係」が書かれています。

しかし、今回の場合、外国籍なので、戸籍がありません

日本のように戸籍制度があるのは、(他にもあるかもしれませんが)中国と韓国くらいなので、それ以外の国籍をもつあなたと親は、戸籍を持っていないはずです。

ですから、親の戸籍から、あなたの名前を消すことが、そもそもできないのです。

1-1. 結婚により親の戸籍から独立する

もし、あなたが中国人や韓国人であり、結婚したとします。

その場合、親の戸籍からは独立し、夫または妻になる人と、新しい戸籍を作ることになります。

しかし、この場合でも、親との縁を切ることはできないのです。

2. 縁を切るとは概念上のことで、法律上のことではない

法律上は、親子の縁を切るということはできません

法律には「縁」という考えやものがないからです。

つまり概念上のものだからです。

縁を切るということは、実際には「親子で会話をしない」とか、「お互い生活上面倒をみない」とか、「顔もみない」ということになるのでしょうね。

3. 永住権は奪われるものではない

今までの説明でおわかりと思いますが、「親子の縁を切る」ということに、法律上の意味はないので、あなたのもつ日本の永住権(正確には永住許可)は、そのまま維持されます

たとえ、あなたの親が、あなたに三行半(みくだりはん)を突きつけて「あなたとは親子の縁を切る」と言って、母国に帰ったとしても、あなたの永住権は、どうにもなりません。

そのままです。

4. 永住権を失うこともある

しかし、あなたがあることを行うと、あなたは永住権を失う可能性も出てきます

どのようなときに、あなたが永住権を失うのかは、以下の記事を御覧ください。

5. まとめ

  • そもそも親子の縁は切ることができない。
  • 結婚により親の戸籍から独立するが、親子の縁は切れない。
  • 縁を切るとは概念上のことで、法律上の概念ではない。
  • 縁を切ると言われても、あなたの永住権は奪われない。
  • 他の要因で永住権を失うこともあるので注意が必要である。