資格外活動許可なしでできる活動TA,RAの勤務時間に週28時間制限ありますか

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

大変苦労して日本で生活している外国人留学生が、先日、テレビで紹介されていました。

なれない日本語での授業や生活費を稼ぐためのアルバイトがあり、日本人の大学生などに比べて、非常に重い負担になっています。

特に、東南アジアからの留学生は、親や親戚もあまり裕福ではなく、なけなしのお金を出しての日本への留学なので、親に頼るわけにもいきません。

そんな留学生の生活ですが、アルバイトを行う上で大切な決まりがありますよね。

「週28時間以内」という時間制限と「風俗業はダメ」というものです。

前者の週28時間以内の制限ですが、実は制限が外れるときが2つあることを知っていますか?

1つは、専門学校や大学が、夏休みや冬休みなどの長期休業期間であるときには、1日に8時間以内の仕事が許されること。

これは、みなさんも知っていますよね。

もう1つは、TAやRAなどの活動は、週28時間の制限は適用されないばかりでなく資格外活動許可そのものが不要になるのです。

今日の話は、このTAやRAって何?という話から、何も制限なく働くことができるのかどうかについて、みてみましょう。

1. TA,RAとは何か

1ー1. TRとは

文部科学省によると、TA(Teaching Assistant)とは、優秀な大学院学生に対し、教育的配慮の下に、学部学生等に対するチュータリング助言)や実験、演習等の教育補助業務を行わせ、大学教育の充実と大学院学生のトレーニングの機会提供を図るとともに、これに対する手当ての支給により、大学院学生処遇の改善の一助とすることを目的とした制度とされています。

漢字が多すぎて、よくわからないと感じているかもしれませんが、

つまり、TAとは、優秀な大学院生が、学部学生に対してアドバイスをしたり、実験演習の教育的補助を行ったりする活動ができることであり、これに対して手当(お金)が支払われる制度です。

1ー2. RAとは

同じく文科省によると、RA(Research Assistant)とは、大学教員の研究補助者として雇用されるもので、雇用された大学院学生の給与と授業料などの経費が支給される制度です

これらのお金は、学生の研究補助事業に対する対価として支払われるものとされています。

簡単に言うと、RAとは、大学院博士課程の学生を研究補助者として雇い、その対価が支払われるという制度です。

1-3. 私立大学でTA利用が多い

図は、平成16年度のことですが、国公立大学よりも、私立大学TA制度が多く利用されています

1-4. TAの職務内容は

実際の職務内容として、実験・実習・実技指導」が多く、次に「ゼミの指導」が行われているのですね。

2. 入国管理局版「TA」や「RA」の対象者は

実は、入国管理局は、「TA」や「RA」という言葉は使っていないのです。

上記の文科省の定義では、「TA」や「RA」の対象は大学院生です。

しかし、入国管理局の定義では、文科省が言うところの「TA」や「RA」としての活動の対象者は大学(大学院を含む)または高等専門学校(第4学年,第5学年及び専攻科に限る。)と、かなり広げられています。

また、入管は、TAやRAのことを「資格外活動許可不要な教育または研究を補助する活動」と言っています。

表現の違いはありますが、同じことを言っているのです。

これらの活動を行うには、どのような要件が必要なのでしょうか。

3. 資格外活動許可が不要な教育または研究を補助する活動ができる要件とは

  • 留学」の在留資格をもっていること。
  • 大学や大学院生または高等専門学校第4学年,第5学年及び専攻科に限る。)であること。
  • 在籍する学校との契約に基づいて報酬を受けて行う教育又は研究を補助する活動であること。

要するに、外国人留学生(高等専門学校生、大学生、大学院生)が、TAやRAを行うことに関しては、資格外活動許可が不要ということになります。

4. 週に何時間働いても良いのか

資格外活動許可をもらったときには、週28時間以内でした。

その制限はあるのでしょうか。

結論としては、資格外活動許可ではないので、週28時間の制限はありません

しかし、労働時間が無制限ということではありません

日本には、労働基準法(労基法とも言う)という「労働者を守る法律が存在しています。

労働基準法によると、週40時間が制限になります。

週40時間を絶対に守る必要があるかというと、そうではありませんが(週40時間を超えて働くには、労使間に36協定必要)、例外に関しては、また別の機会に紹介します。

5. TAやRAを行うときには

必須ではありませんが、大学の教授に薦められて、TAやRAを行うときには、学校側と労働契約書や雇用契約書を取り交わした上で、行うことです。

労働契約書や雇用契約書は、A4程度1枚の簡単なもので、構いません。

いざというときに、そのような準備が、入国管理局からの問い合わせに対応できるものとなります。

6. まとめ

資格外活動許可なしで行う活動(TA、RA)の勤務時間には週28時間制限があるのですか

  • TAとは、優秀な大学院生が、学部学生に対してアドバイスをしたり、実験演習の教育的補助を行ったりする活動ができることであり、これに対して手当(お金)が支払われる制度です。
  • RAとは、大学院博士課程の学生を研究補助者として雇い、その対価が支払われるという制度です。
  • 「TA」や「RA」を行うのに資格外活動許可は不要。
  • 週28時間の就労時間の制限はない。
  • しかし、労働基準法により、週40時間以内の制限がある。
  • 学校側と労働契約書や雇用契約書を取り交わした上で行う。