コンビニで外国人を雇う時に気をつけるべき点は「在留カードの確認」

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最近は、観光客として来日する外国人が大変多いのですが、観光客の来ないような街でも多く外国人の方をみかけるようになりました。

特に、コンビニの店員は、多くの方が外国人ではないのでしょうか。

そこで、よくある質問は今日のお題のようなものです。

Q.「コンビニでレジ打ちや商品陳列のために、外国人を雇う時に気をつけるべき点は何でしょうか」です。

1. 在留カードの確認

はじめに行うことは、採用予定の外国人の在留カードを確認することです。

短期滞在(旅行ビザや親族訪問ビザ)以外の在留資格をもって来日している外国人は、在留カードの携帯を義務付けられています。

在留カードには、その外国人の「在留資格(ビザの種類)」「在留期間」「資格外活動許可の有無」などが書かれているので、それらを確認していきます。

①在留資格

ここをみることにより、在留資格(ビザ)の種類がわかります。

写真「在留カード(表)の」部分です。

在留カード(表面)

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a.身分系在留資格の場合

この部分に「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「永住者」「定住者」などの身分系在留資格名が書かれているときには、就労の制限はありません

よって、あなた(コンビニ店主)は、その外国人を日本人のように制限なく雇う事ができます。

b.就労系在留資格の場合

教授」「芸術」「宗教」「報道」「高度専門職」「経営・管理」「法律・会計業務」「医療」「研究」「教育」「技術・人文知識・国際業務」「企業内転勤」「興行」「技能」「技能実習」「介護」の場合には、コンビニでは働くことができません

正確に言うと、たとえば在留資格「技術・人文知識・国際業務」をもっている外国人は、大手コンビニチェーンの本部で営業職などの事務職や、外国企業との間に入り行う通訳などの職には、就くことができます。

ここでは「コンビニでレジ打ちや商品陳列のため」としているので、このような単純作業には従事させることができません

言い方を変えると、「コンビニでレジ打ちや商品陳列のため」の就労系在留資格というものはないのです。

c.非就労系在留資格の場合

在留カード(裏面)

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留学」「家族滞在」「文化活動」「短期滞在」「研修」の場合には、基本的に日本国内では働くことができません

しかし、在留カードの裏面下の方にある「資格外活動許可欄」というところを見て下さい。

この部分に何もなければ、「ご主人のコンビニで、働くことはできません」というのが回答になります。

ただし、この欄に「許可:原則週28時間以内・風俗営業等の従事を除く」と書かれていれば、コンビニでのアルバイトは可能です。(なお、在籍している学校などが長期休業期間にあるときには、1日について8時間以内に緩和されます)

なお、この資格外活動許可は、留学生として学校に在籍している期間に限られるので、もし、退学などしている場合には、雇うことはできません。

もし、この許可がないときには、今日からバイトを行うことはできませんが、「資格外活動許可」を取れば良いのです。

すぐに行動しましょう。

 

②在留期間(満了日)

これはわかりやすいですね。

写真「在留カード(表)の」部分です。

その在留資格(ビザ)の期限(満了日)を表します。

期限が身近にせまっているときには、更新手続が必要です。

更新手続きは、期限より3ヶ月前から可能です。

期限が既に過ぎている場合には、「不法滞在」の状態になっています。

コンビニ側としては、絶対に雇ってはいけません

ここで、雇ってしまうと、「不法就労助長罪」に問われる可能性が出てきます。

不法就労助長罪については、こちらの記事を参考にしてください。

本人には、ビザの期限が切れていることを指摘して、入国管理局に出頭するように促して下さい。

2.まとめ

外国人が、あなたのコンビニに、アルバイトの募集を見てきたときには、在留カードを見せてもらい、次のことを確認します。

①在留資格(身分系か就労系、非就労系?)

身分系ビザの場合には、雇うことができます。

就労系ビザの場合には、残念ですが雇うことできません。

非就労系ビザの場合には、裏面の「資格外活動許可欄」を確認して、許可されているかどうかを確認する。

→許可されていれば、週28時間を上限にアルバイトを受け入れることができる。

②在留期間を確認し、在留期間が過ぎていないかを確認する。

→(期限まで近いときには、更新手続きを促し)雇用する

→(期限を過ぎているときには)期限切れを指摘し、入国管理局に出頭することを促す。