永住者は日本で出産するべきか,母国で出産するべきか/血統主義と出生地主義

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永住者の方は、基本的に外国人なので、日本で子どもを生む場合は、母国の法律(国籍法等)をよく調べる必要があります。

日本国は「血統主義(けっとうしゅぎ)」なので、日本国内外国人同士の子どもが生まれても日本人になることはできません

アメリカやカナダなどの「出生地主義(しゅっせいちしゅぎ)」の国で出産すると、子どもにはその国の国籍が与えられます

では、日本に住む永住者同士の場合には、日本で子どもを生む場合母国に帰って生む場合どのような違いがあるのでしょうか。

1. 日本で出産する場合

日本で子どもを出産する場合、子どもは日本人としての国籍もらうことできません。

基本的には、両親の母国の国籍になります。(母国の法律を要確認

では、日本で生まれた子供の在留資格は、どうなるのでしょうか。

1-1. 生まれて30日以内に永住許可申請を行う場合

永住者の子どもが日本で生まれ引き続き日本に滞在しようとする場合には、市区町村役場に出生届を行った上で、30日以内に入国管理局に永住許可申請を行うことにより、「永住者」ビザが取得可能なのです。

国籍に関する血統主義・出生地主義については、以下の記事を参考にしてください。

1-2. 30日を超えると永住者にはならない

しかし、何らかの理由で30日を過ぎてから申請を行う場合には、在留資格「永住者の配偶者等」の在留資格取得許可申請を行うことになります。

この時点では、子どもは永住者になれません。

1-3. オーバーステイになることもある

申請をしないで、60日を超えてしまうと、オーバーステイとなってしまうので注意が必要です。

最悪の場合、国外に退去強制することになります。

2. 外国で出産する場合

言葉が通じたり、両親/姉妹がいたりする母国で出産する人も多いのが実情です。

出産する病院で母国語が通じるなどのメリットもあります。

この場合、日本に初上陸をするときには、その子どもは親が永住者であっても、子どもは「定住者」ビザ(定住者告示6号イ)に該当しますので、在留資格認定証明書交付申請を行ないます。

その交付を受けた後に、その母国にある日本大使館や領事館に行き査証(ビザ)の発給を受けて上陸することになります。

2-1. 定住者該当性を失うこともある

ここで注意していただきたいのは、定住者告示6号イには「親からの扶養受けて生活する未成年未婚」という条件がついているので、出産後、成人してから子どもが日本に入国しようとすると、定住者ビザが取得できないことになります。

3. 永住者になった後も注意が必要

永住者になった後も長期にわたり外国に出国していたりすると、永住者ビザを失うことになるので、注意が必要です。

永住者ビザを失わないためにも、ブログ「永住者の在留資格も取り消しされることはあるのですか」を確認することをオススメ致します

4. まとめ

永住者は日本で出産すべきか母国で出産すべきか

  • 日本で出産する場合には、市区町村役場に出生届を行ない、30日以内に入国管理局に永住許可申請し、「永住者」ビザが取得可能。
  • 外国で出産する場合には、「定住者」ビザのために、在留資格認定証明書交付申請を行なう。
  • 永住者になった後も長期にわたり出国していると永住者ビザを失うので注意が必要。