永住者の在留資格も取り消される5つのこと/再入国許可には注意しよう

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一度とった在留資格「永住者」。

日本での永住権ですが、簡単には失いたくはありませんよね。

とは言え、思っている以上に簡単に失ってしまう人もいるのです。

永住者は外国人であることには変わりありません。

日本人ではないのです。

あくまで帰る母国があることになります。

さらには、永住者は、日本での職業の制限がなかったり社会的な信用他の外国人に比べて高いだけとも言えるのです。

問題行動を起こせば、ことによっては、在留資格「永住者」が取り消されてしまうこともあります。

そこで、どのような場合に、在留資格「永住者」が取り消されてしまうのかを見てみましょう。

1. 上陸許可申請時や永住許可申請したときに虚偽・変造文書等を作成して許可を受けたことが発覚したとき

これは、当ブログでも最近話題にしてきた在留資格の取消しの理由そのものです。

下記の記事を参考にみてください。

申請時のうそはいけません。

正しいことを申請書に書いて、ちゃんとした上陸申請や永住申請をして下さい。

例えば、永住許可申請時に過去のビザに関する問題不法滞在者であったこと、旅行目的などの短期滞在で入国し極短期間のオーバーステイしたことなど)を、堂々と明らかに認めて下さい。

永住者申請を行おうとしている申請者の方に多いのが、「たいしたことではないので、隠しておきたい」という言い訳です。

そのような時には、「すべて事実を隠さずに入管に報告する」ようにアドバイスしています。

入管は、そのような過去の記録を残しており、必ず申請書類と照らし合わせます

申請書類の中で言及(げんきゅう)していないと、「隠している」と考えられて、それも不許可の原因となることが多いのです。

隠しておきたい過去ですが、必ず隠さない真実を申請することが大切です。

もし、あなたが入管の職員だ仮定して考えてみてください。

申請してきた外国人が、過去に2~3日のオーバーステイをしていた場合に、申請書にそのことが書かれていない場合と、正直に過去の過ちを認め、将来はそんなことを起こさないようにすると宣言している場合に、どちらを良しとしますか。

当然、後者でしょ。

在留資格の取消に関しては、以下のブログの内容をご覧ください。

隠し事はいけません。

2. 外国人が再入国許可(みなし再入国許可を含む)を受けずに出国した場合

みなし再入国許可」という制度があり、出国しても1年特別永住者は2年以内に帰国するのであれば、再入国の許可は受けなくてもよいのです。

しかし、何らかの事情により帰国が1年(特別永住者は2年)を超えてしまったときは、永住権を失います。

このようにして、永住権を失い、再度入国したいときには、入国前に新たに査証(さしょう)をとった上で、上陸申請を行い、上陸審査手続を経て、上陸許可を受けることとなります。

つまり、今までの永住者であった経歴などはリセットされて、初めて来日する外国人と同じ状態に戻ることになります。

リセットされてしまうということです。

よって、再入国できたからといっても永住権は失ったままです。

もとには戻りません。

対応策としては、1年を超えて日本を離れるときには、事前に「再入国許可」を取得することです。

出国後5年間ただし、在留期間内であることが必要です)(特別永住者は6年間)は、永住権を失いません

3. 居住地を登録しなかったり、転出転入届けを提出しなかったり、虚偽の届出をした場合

日本に3ヶ月以上滞在する外国人は住民基本台帳法に基づき、入国後14日以内に居住する市町村に住民登録することになっています。

この住民登録は永住者も当然行わなければなりません。

永住者が90日を超えて転出届や転入届を提出しなかったり、居住地について虚偽の届出をした場合は永住権が取り消しになることがあります。

4. 在留カードの有効期間更新申請手続をおこたったとき

永住者の在留期間は「無期限」とされています。

しかし、在留カードに有効期間は存在します。

その在留カード「有効期間満了日の2か月前から有効期間満了日まで」更新手続きを行わなければならないとされていますので、在留カードを定期的にチェックしましょう。

5. 一定の刑法に違反し懲役又は禁錮に処せられたとき

あまり感心できることではありませんが、次にあげるような場合には、永住権が取り消しになる可能性があります

  • 刑法に定める一定の罪名(刑法でいう全ての罪ではありません)に違反して懲役又は禁錮に処せられたり
  • 麻薬及び向精神薬取締法に違反
  • 売春防止法に違反

懲役又は禁固刑に処せられた等の場合には、退去強制になることがあるので、その場合は出国すると結果的に永住許可が取り消されます

6. 在留資格「永住者」を取り消された最近の人数は

では、本当に永住者を取り消された外国人はいるのでしょうか。

いるとしたら、どのくらいでしょうか。

ちゃんと、法務省から発表されているのです。

それによると、以下の表のような状況です。

多くはありませんが、あなたもこの数字に入らないように、注意が必要です。

 2013年2014年2015年2016年2017年
永住者55131217

7. まとめ

  • 在留資格「永住者」を取得しても、様々な理由で永住者の資格を失うことがある。
  • その理由の中には、懲役又は禁固刑に処せられた等、永住権を取り消しされても仕方のない理由もあるが、一方、在留カードの有効期間更新申請手続をおこたったときなどのちょっとしたミスから生じるものもあるので、日頃からの注意が必要である。
  • 最近では、毎年十人前後の人が、在留資格「永住者」を取り消されている。