永住者です。母国に帰国せざるを得なくなりました/在留資格の問題と手続きの問題

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TVニュースなどの報道では、来日する外国人が、毎年のように増えていているとされています。

実際に、オリンピックイヤー2020年には、日本政府の目標として、来日外国人数4,000万人を見込んでいるのです。

当然、来日した外国人は、野宿というわけにもいきませんから、ホテルや旅館などの宿泊所が必要になってきますよね。

最近では、民泊新法なんていう法律が施行され、それをビジネスにする人や、外国人とのふれあいを求めて、開業する人も徐々に増えています。

一方、母国の両親や親戚、経営する会社に問題が発生し、帰国せざるを得なくなった外国人も、少なからず存在します。

そんな、世の中に逆行(?)している外国人の方からの質問がありました。

”私は永住者の在留資格を持っているものです。来年の今頃に、母国に帰国する事になりました。”

ただ事ではないような雰囲気がその質問に漂っています。

今日は、帰国後の永住権にかんする質問です。

Q1. 帰国する外国人の永住者の在留資格はどうなるのでしょうか

来日後、10年以上が経って、昨年ようやく取得した在留資格「永住者」

ビジネスは、好景気の勢いにのって、最近では売上も倍増してきました。

こんなときの、母国への突然の帰国。

人それぞれ、さまざまな理由で、帰国せざるを得なくなることはあり得るのです。

せっかく取得した日本の永住権ですが、失ってしまうのでしょうか?

A1. 帰国後、再来日するかどうかによって決まってきます。

1-1. 再来日しない場合

再来日しないのであれば、もう在留資格「永住者」は必要ないので、帰国とともに失効する(失う)ことになります。

EDカード(再入国出国記録)出国予定期間」の「2年超」に、チェックマーク(✔)を入れてください。

その下の質問にも、「2.「再入国許可」の有効期間内に再入国の予定はありません。」に、チェックマーク(✔)を入れます。

ED Card_Sample

ED card見本 クリックで拡大します。

1-2. 1年以内に再来日する場合

確実に1年以内に再来日する場合、かつその後に再度日本で生活を始める場合には、みなし再入国許可になるので、EDカードの「出国予定期間」の「1年以内」に、チェックマーク(✔)を入れてください。

その下の質問にも、「1.一時的な出国であり、再入国する予定です。」にもチェックマークをして、出国審査官に提出してください。

1-3. 1年以上5年以内に再入国する場合

出国前に、入国管理局に対して、「再入国許可」を申請してください。

その有効期間は、現に有する在留期間の範囲内で、5年間を最長として決定されます。

永住者は、在留期間が「無期限」とされているので、5年間になりますが、在留カードの期限7年があるので、その期限以内と考えてください。

次に、EDカードの「出国予定期間」「1年超、2年以内」または「2年超」に、チェックマークを入れてください。

その下の質問にも、「1.一時的な出国であり、再入国する予定です。」にもチェックマークをして、出国審査官に提出してください。

これで、手続きはおしまいです。

1-4. 5年を超えて再入国する場合

基本的には、再入国許可を得ていたとしても、在留資格「永住者」を失うことになります。

事前に入国管理局に相談することをおすすめします。

この方、さらに追加の質問がありました。

Q2. 区役所や入国管理局に対して、海外転居の届けは出しますが、携帯電話会社やカード会社に解約の電話をしないといけないでしょうか。

答えは、上記Q1にも関係しますが、

2-1. 短期間で帰国する場合

解約は不要です。

ただし、携帯電話などの基本料金は、毎月銀行口座を通して支払うことになります。

2-2. 再来日する予定がない場合や長期間来日の予定がない場合には

解約しておいたほうが良いでしょう。

無駄な基本料金などを支払うのですから。

また、電話での解約もありますが、最近は、はがきやインターネットでの解約も可能になっています。

それらを利用して、あまり手間をかけずに解約することができます。

3. まとめ

私は永住者の在留資格を持っているものです。来年の今頃に、母国に帰国する事になりました。

  • Q1.帰国する外国人の永住者の在留資格は、どうなるのでしょうか

再入国の予定の有無やその時期によって、手続きが違ってくる。

  • Q2.区役所や入国管理局に対して、海外転居の届けは出しますが、携帯電話会社やカード会社に解約の電話をしないといけないでしょうか。

電話での解約もありますが、最近は、はがきやインターネット上の解約も可能になっています。

それらを利用して、あまり手間をかけずに解約することができます。