「特別永住者証明書」に関するQ&A

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すでに6年近く前のことですが、2012年7月9日(月)に、新しい在留管理制度がスタートしました。

特別永住者の方の所持していた「外国人登録証明書」が、「特別永住者証明書」に順次変更されたのですが、

この特別永住者証明書に関連する質問が時々あるのです。

一般的に在留外国人は「在留カード」を所持していますが、特別永住者は「在留カード」ではなく、「特別永住者証明書」というちょっと違ったIDを所持しています。

そこで、数回に分けて「特別永住者」に関する質問および回答の記事を載せることにしました。

特別永住者の方で、今ひとつわかっていないと言う方は、これらの記事を読んで、正しく手続を行いましょう。

では、一つ目の質問から。

Q1. 特別永住者証明書の有効期間はいつまでですか?

A1. 16歳未満の方は16歳の誕生日までです。

一旦、16歳で有効期限が切れます。

16歳未満の方の特別永住者証明書には顔写真は載りません。

この顔写真が載るかどうかで、一旦、特別永住者証明書を作り変えます。

16歳以上の方については、有効期間の更新申請後は、旧特別永住者証明書の有効期間満了後の7回目の誕生日までです。

もし、あなたが有効期間の更新申請以外の理由で新たな特別永住者証明書が交付された場合は、その届出や申請をした日の後の7回目の誕生日までです。

Q2. 特別永住者証明書の有効期間を更新手続はどのようにするのですか。

A2. 16歳未満の方については、16歳の誕生日の6か月前から誕生日までに、16歳以上の方有効期間の末日の2か月前から末日までに、本人又は法令の定める代理人等(本人が16歳未満の場合の同居の親族等)が居住地の市区町村役場又は出張所で、「特別永住者証明書の有効期間更新申請」を行ってください。

申請のときは、申請書及び写真1葉(16歳未満の方は不要)を提出し、パスポート(パスポートを提示することができないときは、その理由を記載した理由書を提出)及び特別永住者証明書を提示してください。

なお、新しい特別永住者証明書が交付される際には新たな有効期間が設定されますので、現在お持ちの特別永住者証明書をもう一度持参し、交付される特別永住者証明書と交換に市区町村に提出し、法務大臣に返納していただくことになります。

Q3. 特別永住者は、旅券及び特別永住者証明書の携帯義務がなくなりました。東京に住む私が、出張先の大阪で警察官から職務質問を受けて、特別永住者証明書の提示を求められた場合に、どうすればよいですか。逮捕されますか?

A3.「提示できない=逮捕」では、ありません

特別永住者証明書の提示拒否罪が成立するのは、提示を求められたにもかかわらず

提示を拒否するという意思を明らかに見せたような場合

合理的期間与えられたにも関わらず、その期間内に提示を拒否したような場合です。

この合理的期間とは、個別の事情に応じて判断されることになります。

その事情の例としては、特別永住者証明書の提示を求められた場所とその保管場所との位置関係、提示の支障の有無及びその程度等が考えられます。

なお、特別永住者証明書でなくとも、特別永住者の身分関係等の確認が可能な他の代替的な手段運転免許証など)がある場合には、あえて特別永住者証明書の提示を求めないことも考えられます。

Q4. 特別永住者証明書は常時携帯の義務がないということですが、身分証明書であれば運転免許証がありますし、特別永住許可書も持っているので、特別永住者証明書は必要ないと考えているのですが、受け取らない場合に罰則はありますか。

A4. 不法滞在者が多数存在する状況においては、日本に在留する特別永住者の方についても、特別永住者証明書を交付することとし、その受領義務が課せられています

なお、特別永住者証明書の受領義務に違反した者は、1年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処せられることがあります。

Q5. 特別永住者証明書にはどのような情報が記載されますか。

A5. 写真が表示されるほか、以下のような情報が記載されます。

  1. 氏名、生年月日、性別及び国籍・地域
  2. 住居地(本邦における主たる住居の所在地)
  3. 特別永住者証明書の番号、交付年月日及び有効期間の満了の日

なお、有効期間が16歳の誕生日までとされている特別永住者証明書に写真は表示されません。

従来の外国人登録証明書の記載事項のうち、

  1. 国籍の属する国における住所又は居所
  2. 出生地
  3. パスポート番号、パスポート発行年月日
  4. 世帯主の氏名、世帯主との続柄
  5. 署名

などが削減されました。

Q6. 特別永住者証明書にはICチップが付くそうですが、ICチップにはどのような情報が記録されますか。

A6. 特別永住者証明書の券面に記載された事項の全部又は一部が記録されます。

具体的には、氏名、生年月日、性別、国籍・地域、住居地及び写真(特別永住者証明書の券面に表示されている場合に限る。)等が記録されます。

それ以外の情報がICチップに記録されることはありません。

Q7. 引越しにより住居地を変更した場合には、いつまでに、どのような手続をとる必要があるのですか。

A7. 新住居地に移転した日から14日以内に、新住居地の市区町村役場(市役所や村役場やその出張所など)において、その新住居地を届け出てください。

なお、特別永住者証明書を提出して住基法に定める転入届・転居届をすれば、改めて入管特例法上の住居地の届出をする必要はありません

Q8. 住居地以外の記載事項(氏名、生年月日、性別や国籍・地域)に変更があった場合には、いつまでに、どのような手続をすればいいのですか。

A8. 氏名、生年月日、性別や国籍・地域に変更があったときは、その変更があった日から14日以内に、居住地の市区町村役場(市役所や村役場やその出張所など)において、住居地以外の記載事項の変更届出をしてください。

届出のときは、届出書、写真1葉(16歳未満の方は不要)及び記載事項に変更を生じたことを証明する資料を提出し、パスポート(パスポートを提出することができないときは、その理由を記載した理由書を提出)及び特別永住者証明書を提示してください。

まとめ

特別永住者証明書に関するQ&A

  • 特別永住者証明書に関する質問と回答がまとめられています。
  • 特別永住者証明書には有効期限があるので、更新手続きをお忘れなく。
  • また、携帯義務はありませんが、提示する意思は必要です。
  • まずは、運転免許書などをIDとして証明をすることが良いでしょう。
  • 住所地の変更は、居住地の市区町村役場での変更届を忘れずに行いましょう。