永住権申請できない外国人に多い残念な3つの理由とは-税金/年収/身元保証人

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永住権、正式には「永住許可」といいます。

ちょっと、驚いてしまうのですが、この永住許可をとった外国人は、日本に在留している外国人の約30%を占めています。

事実として、永住許可をとった外国人が、もっとも多く日本に在留していることになるのですよね。

在留資格別内訳

在留資格別内訳

結局、日本に在留していると、多くの外国人は「いつかは、永住権(Permanent Residence)」を目指してくることになります。

頭文字をとって「PR(ピーアール)」なんて言っていますよね。

当事務所も、はっきり言って、永住許可申請取り次いで欲しいという外国人の方が、一番多いのですよ。

なぜかというと、在留資格の更新資格外活動許可申請は、どうにか自分でできる外国人が多いのです。

しかし、永住許可申請となると、日本語の理由書を作成したり、税金や健康保険などの収集する数が断然多くなり、そもそも、何が必要書類かわからないということで、依頼する外国人が多いのです。

そんな、永住許可申請ですが、実際に面接し話を聴くと、次のような質問ばかりです。

「◯年日本に住んでいるのですが、永住権取れますか?」

いわゆる居住要件のみに目がいっていて、他の要件をみていないのです。

私が、永住許可申請に向けて、様々な質問をすると、結局申請しても不許可になってしまうと簡単に判断できるような案件が多いのが実状です。

今回は、そんな永住許可申請できない外国人で多い3つの理由をあげて解説します。

1. 税金・年金・健康保険の未払い

永住権をとるための一つの要件として、「国益要件」があり、その国益要件には「税金年金国民健康保険などの掛け金」を支払うことが求められています。

「年金」は、永住権にはあまり強く要求されませんでしたが、最近は少しずつ求めが強くなっている気がします。

加入しておいたほうが、有利に話は進みます。

それに比べて「税金」はMUSTになっています。

しかし現実は、税金、すなわち所得税(国税)住民税(地方税)未払いが多いのです。

外国人の中には、所得税と住民税の意味もわかっていないということがよくあります。

申請にあって「税金とは…。」と、説明することも多いのです。

話の中では年末調整確定申告などの用語も説明することになります。

結局は、その年を含めて数年税金を収めた後に申請することになるのです。

ちなみに、所得税国税であり、収めるところは居住している地方を管轄している国税庁です。

住民税は、居住している市区町村になります。

一方、健康保険は、病気になった時に支払う医療費が3割負担になることを知っている外国人は多くほとんどの人が国民健康保険に加入しています。

高度先進医療を目当てに、日本にどうにか入り込みたいと狙っている外国人が多いことも事実です。

 

しかし、上記の年金や税金・健康保険料の話は、在留資格「技術・人文知識・国際業務」のビザをもつ、いわゆる外国人サラリーマンには当てはまりません。

会社が本人に代わって、年金や税金(所得税および住民税)・健康保険を給与天引きで支払ってくれているからです。

というよりも、会社が本人の給与から差し引いて、支払っていることに、気が付かない人が多く、結果的に、永住権取得ではOKという人がサラリーマンには、多いのです。

2. 年収

年収

本人の年収は300万円が目安。扶養家族が増えれば、一人当たり60万円から80万円多く求められる。

これも、申請できない理由の一つとして多い項目です。

本人1人で300万円が目安です。

法律で決められているわけではないのですが、だから目安です。

ただし、家族がいるとその分、年収も多く求められます。

一人当たり、目安として、扶養家族60~80万円プラスになります。

例えば、申請者本人および妻、子ども一人の場合には、300万円+70万円✕2人=440万円くらいが必要です。

これも、ほとんど無視して申請したいという外国人が多いのも事実です。

こちらは止めるのですが…。

ただし、この場合、妻がアルバイトなどして、夫との合計額が440万円を超えていれば、クリアすることになります。

当然アルバイトには、「資格外活動許可」が必要なことは忘れないでくださいね。

3. 身元保証人

身元保証人

身元保証人を確保するのか難しい。

最後に、「身元保証人」です。

これを楽観視している外国人は多いのです。

面接中に「日本人、または永住者の人で身元保証人になってくれる人はいますか?」と質問します。

すると、ほとんどの外国人は「OK、大丈夫。」、「母国の先輩に頼むことができます。」「会社の上司に頼むことできます。」などと言って、問題ないようなことを、即答します。

しかし、いざ、身元保証人に関する書類をもって、依頼に向かうと、拒否する人が多いのです。

おかげで、他の書類はすべてそろっているものの、「身元保証人に関する書類待ち」で申請できなかったり、当初よりも申請が遅れることが多いのも事実です。

身元保証人に関する書類に関しては、次のブログを参考にしてください。

身元保証人を確保することは意外に大変なのです

個人的な意見ですが、入管は身元保証人に、いざという時の申請人のお金や素行についての保証を求めているのではなく、身元保証を受けてくれるような人がいるような人物なのかをみるために、必要書類に身元保証人に関するものがあるのだと思っています。

その人物の信用をみているのだと思うのです。

4. 「日本に◯△年住んでいる」は永住権要件の一つにすぎない

永住許可をもらうためには、様々な要件をクリアしなければなりません。

居住要件もその一つです。

他にも、素行要件独立生計要件などがあります。

その他の要件に関しては、次のブログを参考にして下さい。

それらをすべてクリアして、はじめて永住許可が取得できるのです。

5. まとめ

  • 永住許可申請できる要件は、「◯△年日本に住んでいる」という居住要件ばかりでなく、他にもたくさんの要件をクリアしなければならない。
  • 永住許可申請できない理由の3大理由は、税金(所得税、住民税)の未払い、年収未達、身元保証人の確保ができないである。