外国人スキーインストラクターになるための在留資格とは

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北海道のニセコでは、外国人がパウダースノーを求めて押し寄せていると報道されています。

悲しいことに、北国育ちの私は、スキーをしないので、今ひとつスキーの良さがわかりません。

でも、日本は世界から【スキースクール天国状態】とみられていることは知っています。

これって、どういうことかわかりますか?

実は、日本にはスキースクール設立に関する法規制がないのです。

なんということ。この日本にそのような抜け穴があったとは知りませんでした。

そのために、スキー場やホテルから許可が取れれば、ある日突然スキー場を訪れた外国人が、いきなりスキースクールを始めるといったことも可能なのです。

ニセコでは訪日客増加に伴い、スキースクールが50校近くも設立されているということらしいのです。

その中でも、特に中国人向けのスキースクールが増加していて、対応する外国人スキーインストラクターも多く見受けられるというのです。

そこで、当ブログでは、そんな外国人スキーインストラクターになるための在留資格とはどういうものかについて話します。

1. 在留資格「技能」が必要

2016年7月22日の改正で、在留資格「技能」の中の「第8号(スポーツ指導者)」に位置づけられている在留資格です。

2. 「技能」スポーツ指導者の要件とは

スポーツの指導に係る技能について3年以上の実務経験(外国の教育機関においてスポーツの指導に係る科目を専攻した期間及び報酬を受けてスポーツに従事していた期間を含む。)を有する者で、その技能を要する業務に従事するもの又はスポーツの選手としてオリンピック大会、世界選手権大会その他の国際的な競技会に出場したことがある者で、そのスポーツの指導に係る技能を要する業務に従事するものとされています。

つまり、以下の要件が必要になります。

  • スポーツの指導に係る技能に関する実務経験3年以上
  • スポーツ指導者又は、選手として国際的なビッグな大会に出場した経験がある

a. スポーツとは

運動競技及び身体運動であって、心身の健全な発達を図るためにされるものをいい、一般的に「競技スポーツ」と「生涯スポーツ」の2種類の概念に分類されています。

 

在留資格「技能」では、その両方が含まれます。

b. 「報酬を受けて当該スポーツに従事していた」とは、プロスポーツの競技団体に所属し、プロスポーツ選手として報酬や賞金を受けていた者が該当します。

 

c. 「その他国際的な競技会」とは、地域又は大陸規模の総合競技会(アジア大会等)、競技別の地域又は大陸規模の競技会(アジアカップサッカー等)が該当します。

ただし、2国間又は特定国間の親善競技会等は含まれません

意外と厳しいのですね。サッカー日本代表で、ドイツとの親善試合に出たくらいではダメということですね。

d. 対象はアマチュアスポーツの指導に限りませんが、

野球、サッカーなどチームで必要とするプロスポーツの監督、コーチ等チームと一体として出場しプロスポーツの選手に随伴して入国し在留する活動については在留資格「興行」になります。

3. 在留資格審査のポイントは

a. 在留資格の決定時は

  1. 申請書の入国目的又は希望する在留資格が「技能」であること。
  2. 「技能」の在留資格に該当する活動を行うものであること。
  3. 3年以上の実務経験(外国の教育機関において当該スポーツの指導に係る科目を専攻した期間及び報酬を受けて当該スポーツに従事していた期間を含む。)を有すること。またはスポーツの選手としてオリンピック大会、世界選手権大会その他の国際的な競技会に出場したことがあること。
  4. 日本人が従事する場合に受ける報酬と同等額以上であること。

b. 在留期間の更新時は

  1. 申請時のスポーツ指導者の活動を継続していること。
  2. 日本人が従事する場合に受ける報酬と同等額以上であること。
  3. 住民税の課税(又は非課税)証明書及び納税証明書の内容により、問題がないこと。

とされています。

4. 実際に日本でスキーインストラクターを行うには

  • 在留資格「技能」「第8号(スポーツ指導者)」
  • スキーインストラクターとして全日本スキー連盟(SAJ)が認定している指導員資格などを保有していること

の両方が満たされている必要があります。

ニセコには、上記の2つの資格が確認されていないスキースクールがあるらしいのです。

ニセコでスキースクールに入学する際には、在留資格と全日本スキー連盟(SAJ)が認定している指導員資格の確認をお忘れなく!

5. まとめ

外国人スキーインストラクターになるには、在留資格「技能」「第8号(スポーツ指導者)」が必要である。

入管法上の要件としては、

  1. スポーツの指導に係る技能に関する実務経験3年以上。
  2. スポーツ指導者又は、選手として国際的なビッグな大会に出場した経験がある。

この他に実務上、スキーインストラクターとして全日本スキー連盟(SAJ)が認定している指導員資格が必要である。